記憶の海へ

――皆川燈・俳句Site
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金子彩・愛蔵三句

ユダ恋うとき狼の毛の代赭色

青野とはユダと撲ちあうところかな

難儀かな花野でユダが手招くは

(『らん 79号』17.10.10)
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悲しみの旋律

  ぶらんこのふたつ並んで水惑星
  
  少女ゆえ氷菓の蜜が透きとおる

  存在に水際ありぬほととぎす

  睡蓮をくぐり抜ければ生臭し

  悲しみの旋律へ桜しべ降る  
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黒雲の湧く日

  青草の起伏ゆるやか死者の午睡
  
  千年後の小川に小鳥来るらんか

  黒雲来る四十雀さえずれば

  竹落葉静かに降りぬ相模野は

  水草生う辺りを母の覗き込む
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