記憶の海へ

――皆川燈・俳句Site
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紅ともす

はみだしてさえずりやまぬ椿だった

雪の塔から無数の道が雪の野へ

きさらぎは汚れた鞠ではずんだ鞠で

夕闇が始まる風花が帰る

箸老いて紅梅の紅をともしぬ

捨てられて若草の香の乳ふふむ

春野ゆく衣縫う鳥を探し探し

「らん詠(命)」
いのち幾度うまれかわれば萌黄色   

(『らん 69号』15.4.10)
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