記憶の海へ

――皆川燈・俳句Site
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しずかな沼

父の訃は紅葉あかりをこぼしつつ

てのひらの通草から夜へジャンプ

まどろみの淵で咲きなさい 月よ

しずかな沼のしずかな水鳥として生きる

帰る燕に薔薇色の塔は見えているか

金木犀の明日へむきたる寝椅子かな

糸光らせて曼珠沙華からどこへ

毛糸玉に深く針さし黙祷す

オブラートに包む風・声・粉雪

こんな小さな金魚となりて冬籠

(『塵風 第六号』2015.10.10)
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