記憶の海へ

――皆川燈・俳句Site
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花文字

暗澹と真紅にひらく魚の鰭

からたちのさびしい花がわっと咲く

たったひとつの花文字探す旅なのか

夏沼を抱えて母はセピア色

破り捨てたはずの手紙が黒揚羽

王国はここ越境の黄のあやめ

えごの花咲いてこぼれて留守である

覗きこむ臍の奥なる青山河 (らん詠・テーマ「臍」)

(『らん 74号』16.7.10)
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